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2015/11/18

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シーメンス―16年9月期は増収増益予想、リストラ効果で―

この記事の要約

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は12日の決算発表で、2016年9月期は売上高と利益がともに増加するとの見通しを示した。景気は低迷しているものの、組織再編が効果を発揮。事業の売買と為替要因を除いた実質の売上高で15年 […]

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は12日の決算発表で、2016年9月期は売上高と利益がともに増加するとの見通しを示した。景気は低迷しているものの、組織再編が効果を発揮。事業の売買と為替要因を除いた実質の売上高で15年9月期実績をやや上回る水準を確保するとしている。製造部門の利益率についても15年9月期同様に10~11%の達成を見込む。

15年9月期の製造部門の利益は1%増の77億5,500万ユーロと小幅な伸びにとどまった。リストラ費用のほか、顧客の石油・天然ガス採掘業界に広がる投資抑制が影響。三菱日立製鉄機械との合弁会社プライメタルズ テクノロジーズで7-9月期(第4四半期)に1億3,800万ユーロの減損損失を計上したことも響いた。

15月9月期の売上高は756億3,600万ユーロで、前期を6%上回ったものの、実質ベースでは1%減少した。製造部門の売上高営業利益率は前期の10.6%から10.1%に低下した。

税引き後利益は34%増の73億8,000万ユーロと大きく拡大した。ボッシュとの白物家電合弁会社BSHの持ち分と、補聴器子会社の売却で水準が押し上げられた。

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