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2015/11/25

企業情報

ティッセンクルップ―2期連続で純利益計上―

この記事の要約

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップ(エッセン)が19日発表した2015年9月通期決算の純利益は前期比46%増の3億900万ユーロと大幅に拡大した。黒字計上は2期連続。11億ユーロのコスト削減やエレベーター部門の好調が大 […]

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップ(エッセン)が19日発表した2015年9月通期決算の純利益は前期比46%増の3億900万ユーロと大幅に拡大した。黒字計上は2期連続。11億ユーロのコスト削減やエレベーター部門の好調が大きい。同社は鉄鋼事業の不振で業績が大幅に悪化し一時は経営破たんの寸前に追い込まれたが、危機的な状況を脱したことが鮮明になった。

売上高は427億7,800万ユーロで、4%増加した。為替差益の効果が大きく、為替と事業買収・売却を除いた実質ベースでは2%減少した。営業利益(EBIT、調整済みベース)は26%増の16億7,600万ユーロで、売上高営業利益率は前期の3.2%から3.9%に上昇した。

16年9月期はEBIT(調整済み)で16億~19億ユーロを見込む。予想レンジが広いのは世界経済と鉄鋼価格の先行きを読みにくいため。世界の鉄鋼市場では現在、中国製品の輸出急増で価格が大きく下落しており、ハインリヒ・ヒージンガー社長は、利益水準は鉄鋼価格の今後の推移にかかっているとの見方を示した。

ティッセンクルップは同日、これまで180あったグループブランドを「ティッセンクルップ」に絞り込むことも明らかにした。同社は世界的にみると知名度が低くこれが競争上のマイナス要因となっていることから、ブランドを一本化し知名度を引き上げていく。