住宅不動産ドイツ最大手のヴォノヴィア(旧ドイチェ・アニントン、デュッセルドルフ)は18日、同業IVVイモビリエングルッペを来年1月1日付で買収すると発表した。ヴォノヴィアは業界2位のドイチェ・ヴォーネンに対する株式公開買い付け(TOB)を計画しており、IVV買収は同TOBに向けた足慣らしとなりそうだ。
IVVはケルン、ボン、デュッセルドルフで住宅不動産およそ1万6,000件を管理する比較的小規模な事業者で、従業員数は約70人。買収金額は百万ユーロのケタ台にとどまるという。
ヴォノヴィアは10月中旬、ドイチェ・ヴォーネンに対するTOB計画を発表した。買収金額は債務の引き受けも含めて140億ユーロで、経営陣は増資で賄う考え。11月の臨時株主総会で増資計画が承認されれば、12月初旬にもTOB手続きを開始する。