世界的な家具製造販売事業者である蘭シュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスは7日、独フランクフルト市場で新規株式公開（IPO）を実施した。初値は5ユーロで、時価総額は約190億ユーロと大きい。浮動株比率が約70％と高いこともあり、同社は今後、ドイツで上場する最大手企業を対象とする株価指数DAXに採用される可能性が高い。
同社は1964年、独北部のヴェスターシュテーデで創業された。97年に南アフリカの同業ゴマゴマを買収。社名をシュタインホフ・インターナショナル・ホールディングス（現在は同名の蘭シュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスの子会社）として翌年にヨハネスブルグ証券取引所で上場した。
2011年に仏家具販売チェーンのコンフォラマを買収したことで売上高に占める欧州事業の割合が60％に拡大。これが今回のIPOにつながった。シュタインホフは欧州家具市場でスウェーデンのイケアに次ぐ2位に付けている。
今回のIPOに先立って南アから欧州に本社を移転。フランクフルト市場「プライム・スタンダード」の採用基準を満たし、近い将来にDAXに採用される条件を整えた。また、今回のIPOにより、フランクフルトでの上場がプライマリー上場となり、ヨハネスブルグはプライマリー上場からセカンダリー上場へと変更された。
同社は世界30カ国で計40の小売ブランドを展開し、店舗数は6,500カ所に上る。従業員数は約9万人。直近の売上高は98億2,000万ユーロだった。
