ドイツ連邦統計局が9日発表した10月の輸出高は前年同月比3.3％増の1,062億ユーロとなり、伸び率は4カ月連続で縮小した。新興国の経済低迷が響いた格好で、営業日数と季節要因を加味した輸出高は前月比で1.2％落ち込んだ。
輸入高は前年同月比で3.0％増の838億ユーロに拡大したものの、前月比では3.4％減の783億ユーロ（営業日数・季節要因調整値）に後退した。輸入に占める比重が大きいエネルギーの価格下落が反映された格好。
貿易収支の黒字幅は225億ユーロで、前年同月の215億ユーロから4.7％増加。経常黒字も216億ユーロから230億ユーロへと6.5％拡大した。
輸出を仕向け先地域別でみると、前年同月比の伸び率が最も大きかったのは欧州連合（EU）のユーロ非加盟国向けで、7.4％に達した。ユーロ圏は同5.8％で、EU域外は0.9％減少した。
輸入もEUのユーロ非加盟国からの伸び率が5.3％で最も大きかった。ユーロ圏は同2.4％、EU域外は2.3％だった。
1～10月の輸出高は前年同期比6.6％増の1兆19億ユーロだった。輸入高は同4.1％増の7,931億ユーロで、貿易黒字は前年同期の1,778億ユーロから2,088億ユーロへと17.4％増加。経常黒字も1,688億ユーロから1,995億ユーロへと18.2％拡大した。
1～10月の輸出を仕向け先別でみると、EUのユーロ非加盟国向けは9.6％と伸び率が大きく、ユーロ加盟国とEU域外はそれぞれ5.7％増、5.9増％だった。
1～10月の輸入はEUのユーロ非加盟国からが6.0％増加。ユーロ圏とEU域外もそれぞれ3.5％、3.7％の幅で伸びた。
