機械大手の独フォイト(ハイデンハイム・アン・デア・ブレンツ)は9日、各事業部門に分散するデジタル関連の事業を統合し来年初頭から新部門「デジタル・ソリューションズ」を設置すると発表した。新たな事業モデルを構築して、ドイツが官民挙げて推し進める「インダストリー4.0」で主導的な立場を確保。業績拡大につなげる意向だ。
オートメーション、ソフトウエア、IT、デジタル化、センサー分野の事業をデジタル・ソリューション部門に統合。グループ内のデジタル関連のベンチャー、スタートアップ事業もすべて同部門に組み入れる。従業員は当初およそ600人で、売上高は2億5,000万ユーロ。4月1日から営業活動を開始する。
メカニック製品が中心のフォイトはIT分野のノウハウを拡充して競争力を高める方針を以前から打ち出しており、昨年12月には工業用ロボット大手クーカの議決権付き株式25.1%を取得した。