2015年にドイツで新車登録された乗用車に占める灰色車体の割合は前年比1.5ポイント増の28.7%となり、黒(27.3%)を抜いてトップとなった。連邦陸運局(KBA)の1~11月のデータをもとに独自動車工業会(VDA)が明らかにしたもので、3位は白だった。これら3色で全体の74.6%を占めている。
灰色の割合は1995年が最低で12.1%にとどまったが、04年には46.4%へと拡大。その後は減少傾向にあった。
白は06年時点でシェアが2%未満だったが、その後、急速に増加。全体の2割を占めるに至った。ただ、15年はやや低下しており、ピークは過ぎたもようだ。
新車のカラーには将来の下取り価格予想のほか、流行が色濃く反映される傾向があり、東西ドイツ統一直後の91年には赤の割合が約30%に達していた。また、96年には赤・緑・青・黄の4色が全体の3分の2を占めていた。