米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州子会社オペル(独リュッセルスハイム)は8日、2015年の販売台数が前年比3.3%増の110万台強(暫定値)となり、4年ぶりの高水準に達した発表した。モデル攻勢が奏功した格好で、ロシア市場撤退の影響は相殺された。欧州市場シェアも約5.8%に上昇し、11年以来の高水準となった。
同社(英国の兄弟会社ボクソールを含む)は欧州20カ国で車両を販売。昨年はそのうち10カ国で市場シェアが伸びたという。
販売成長率が最も大きかったモデルは昨年同様、小型SUV「モッカ」で16%に達した。小型車「コルサ」は6%増。11月に市場投入したコンパクトカー「アストラ」の新型車は受注総数がすでに8万台を超えたという。
小型商用車の販売も好調で、3モデル全体で24%増の10万台強に拡大。増加幅は欧州市場の成長率9%を大幅に上回った。各モデルの増加率は「ヴィヴァーロ」が38%、「モヴァノ」が27%、「コンボ」が12%だった。
同社は今年も販売増を見込んでいる。