ドイツ連邦統計局が7日発表した2015年1~11月の小売売上指数は名目値と物価調整後の実質がともに前年同期を2.8%上回り、1994年以来の高い伸びを記録した。統計局はこれを受けて、15年通期の増加幅が名目も実質もそれぞれ2.8~3.1%に達するとの見通しを明らかにした。雇用の安定や所得の拡大、低インフレ・金利を背景に消費者の財布のひもが緩んでいることが大きい。
1~11月の実質売上成長率は通販で最も大きく、9.1%に達した。ネット通販の拡大が反映された格好。コスメティック・医薬・医療品店も3.4%増と好調だった。家具・家電・DIY用品店と食料品店はそれぞれ2.4%増加。繊維・衣料品・靴・革製品販売店は0.1%増と小幅な伸びにとどまった。