業務用不動産取引額が過去最高を更新

総合不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)が7日発表した独業務用不動産の2015年の取引総額は前年比38%増の551億ユーロと大幅に拡大し、07年に記録した過去最高を更新した(グラフ参照)。取引額の増加は6年連続。低金利を背景に有望な投資先を模索する機関投資家の資金が流れ込んでおり、同市場は今年も活況を呈する見通しだ。

15年最大の取引物件はベルリンの「ポツダム広場ビル群(クヴァルティア・ポツダマー・プラッツ)」で、カナダの投資会社ブルックフィールド・プロパティが13億ユーロで取得した。これにフランクフルトの高層ビル「トリアノン」と「ユーロタワー(旧欧州中央銀行)」が続いた。取引高上位10件の合計額は98億ユーロ強で、全体の18%を占める。

上部へスクロール