Ifo経済研究所が22日発表した3月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は106.7となり、前月の105.7から1ポイント上昇した。同指数の改善は4カ月ぶり。現状判断と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに上昇しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「春に入りドイツ経済の先行き懸念は弱まった」との見方を示した。
期待指数は100.0となり、前月の98.9から1.1ポイント上昇した。同指数の改善は4カ月ぶり。現状判断指数は112.9から113.8へと0.9ポイント上昇し、2カ月連続で改善した。
部門別でみると、製造業の景況感指数は大幅減となった前月からやや上昇した。旺盛な個人消費を背景に消費財産業が全体をけん引したという。現状判断と期待指数がともに改善した。
卸売業は期待指数がやや落ち込んだものの、極めて高い水準を維持。現状判断はこれまでの高い水準を一段と上回った。小売業では現状判断と期待指数がともに改善した。
建設業の景況感指数はやや落ち込んだ。現状判断指数が過去最高となった前月から下落したためで、期待指数は前月をやや上回った。