ドイツ連邦統計局が8日発表した2月の輸出高は995億ユーロ(暫定値)となり、前年同月を4.1%上回った。前月は1年5カ月ぶりに減少したものの、2月は欧州を中心に需要が回復し再び拡大へと転じた。2月の輸入高は4.0%増の793億ユーロ(同)で、貿易収支の黒字幅は4.6%増の203億ユーロに拡大。経常黒字は22.7%増えて200億ユーロとなった。
輸出を仕向け先地域別でみると、伸び率が最も大きかったのはこれまで同様、欧州連合(EU)のユーロ非加盟国で9.3%増の228億ユーロに拡大。ユーロ圏(3.3%増の368億ユーロ)とEU域外(2.0%増の399億ユーロ)も増加した。
輸入もEUのユーロ非加盟国が10.8%増の172億ユーロと大きく伸びて全体をけん引した。ユーロ加盟国は3.7%増の361億ユーロ、EU域外は0.4%増の260億ユーロだった。
1~2月の輸出高は1月の不振が響き前年同期比1.4%増の1,882億ユーロと小幅な伸びにとどまった。輸入高は同2.8%増の1,545億ユーロで、貿易黒字は4.8%減の337億ユーロに縮小した。経常黒字は342億ユーロで、9.6%増加した。
1~2月の輸出を仕向け先地域別でみると、伸び率が最も大きかったのはEUのユーロ非加盟国で6.1%増の431億ユーロに拡大。ユーロ加盟国も1.6%増えて711億ユーロとなった。EU域外は1.3%減の740億ユーロに落ち込んだ。
輸入はEUのユーロ非加盟国が7.4%増の323億ユーロ、ユーロ圏が3.3%増の694億ユーロ、EU域外が0.3%減の527億ユーロだった。