フロイデンベルク―自動車防振部品合弁を完全傘下に―

独複合企業フロイデンベルクは7日、自動車防振部品合弁ビブラコースティックの資本50%をスウェーデンのトレルボルグから譲り受け完全子会社化すると発表した。買収手続きは当局の承認を経て第2四半期中に終了する見通し。1月1日にさかのぼって買収する。

ビブラコースティックは折半出資の合弁会社で、2012年に設立された。独ダルムシュタットに本社を置く。従業員数は9,354人で、昨年の売上高は前年比9.1%増の19億4,180万ユーロに拡大した。社名はこれまでトレルボルグ・ビブラコースティック(TBVC)としていたが、4月4日付でビブラコースティックへと改めた。

激しい価格競争にさらされていることから、トレルボルグは昨年、同合弁からの撤退の意向を表明。両社はこれを受けて、解決策を模索してきた。一時は新規株式公開(IPO)も検討したが、フロイデンベルクが完全買収することで合意が成立した。トレルボルグによると、ビブラコースティックの時価を18億ユーロとして取引を行う。

フロイデンベルクはビブラコースティックの安定株主にとどまる考えを示す一方で、戦略的なオプションを検討するとしており、IPOや再合弁化を視野に入れているもようだ。

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