通信ネットワーク機器大手ノキア(フィンランドのエスポー)の独法人は6日、国内の従業員削減計画を発表した。ノキアによる仏同業アルカテル・ルーセントの買収に伴う措置で、独従業員(4,800人)の3分の1強に当たる1,400人を整理する。全ての拠点が対象となる。
ノキアは1月、アルカテル・ルーセントを156億ユーロで買収し、ノルウェーのエリクソンに次ぐ業界2位に浮上した。アルカテル・ルーセントの統合に伴い重複業務を削減する考え。今後3年で9億ユーロのシナジー効果を見込む。
ノキアの世界の従業員数は10万4,000人。そのうちどの程度が削減対象になるかを同社は現時点で明らかにしていないものの、本国フィンランドでも6,850人のうち1,300人を整理する。フランスでは400人を削減するものの、研究開発分野で500人の新規雇用を予定している。