電機業界受注が好転、2月の5.8%増に

独電気電子工業会(ZVEI)が7日発表した独業界の2月の新規受注高は前年同月比5.8%増となり、2カ月ぶりに好転した。国内受注が7.2%増、ユーロ圏(ドイツを除く)が14.3%増と好調で、全体が押し上げられた格好。ユーロ圏外は0.5%落ち込んだ。

1~2月の累計は前年同期比2.7%増だった。内訳は国内4.4%増、ユーロ圏3.0%増、ユーロ圏外0.3%増だった。

2月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を3.0%上回った。1~2月の累計は1月の不振が響き前年同期比0.3%増にとどまった。

2月の業界売上高は144億ユーロで、前年同月を5.3%上回った。国内が9.4%増の70億ユーロと好調で、全体をけん引。ユーロ圏も5.0%増えて29億ユーロとなった。ユーロ圏外は0.2%増の45億ユーロと小幅な伸びにとどまった。

1~2月の売上高は272億ユーロで前年同期から3.0%増加した。内訳は国内が5.8%増の133億ユーロ、ユーロ圏が1.7%増の54億ユーロ、ユーロ圏外が横ばいの85億ユーロだった。

3月の業界景況感指数は前月をやや下回り3カ月連続で落ち込んだ。現状判断は好転したものの、今後の見通しを示す期待指数がやや悪化した。