自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は小型電気トラックを数年以内に本格市場投入する考えだ。子会社三菱ふそうのマーク・リストセーヤ社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、同子会社が重要な役割を果たすと強調した。
三菱ふそうは1年半前から小型電気トラックの分野で活動を活発化。電気駆動装置にはこれまでに4,000万ユーロを投資した。
昨年は小型電気トラック「キャンターEセル」を用いてポルトガルで配送実用供試を実施。今月にはドイツでも1年間の実用供試を開始した。来年は東京で実施する予定だ。米カリフォルニア州からも問い合わせがあるという。こうした実用テストの結果を製品に反映させていく。
同社の電気トラック生産台数は現在、年100~200台。リストセーヤ社長は量産開始の時期について正確な年は未定だとしながらも「2025年ほど先の話ではない」と明言した。