造船業界の新規受注、2年で倍増

独造船・海洋技術連盟(VSM)が5月25日発表した国内造船業界の2015年の新規受注高は49億1,700万ユーロとなり、13年の約2倍に拡大した。世界全体の新規受注高はこの間、40%減の808億ドルと大幅に縮小しており、独業界の好調が目立つ。VSMのハラルド・ファスマー会長は、ドイツには顧客企業の極めて高度な要求に対応できる造船業界の産業ネットワークがあると指摘。「そうした構造は何十年もの時間をかけて徐々に形成されてきたものであり、他の国が一朝一夕に真似できるものではない」として技術力の高さを強調した。

独造船業界はこれまで長期の構造不況に陥っていたが、高度な技術・統括力が求められるクルーズ客船などの需要増を受けて業績が上向いてきたもようだ。

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