トヨタ自動車の独法人トヨタ・ドイチュラント(ケルン)は3日、販売網の再編が終了したと発表した。今後はディーラーとの意志疎通がスムーズ化するなど販売組織の効率が向上。また、ディーラー数の削減効果で販売拠点当たりの収益力も高まる見通しだ。
同社は昨年6月、販売網のスリム化に着手した。ドイツでの販売減に対応した措置で、一次ディーラーと二次ディーラーの二層構造からなる販売網を一次ディーラーのみの一層構造へと変更。二次ディーラー175社と新たな契約を結び一次ディーラーへと改めた。
これにより一次ディーラー数は240社に増加。販売店舗数は500カ所から380カ所に減少した。
組織再編の効果はすでに現れており、販売網全体の売上高利益率は昨年の1.0%から今年は現時点で1.2%強に上昇した。来年はさらに1.5%超に引き上げる目標だ。