独航空大手ルフトハンザ(フランクフルト)のカルステン・シュポール社長は2日、北欧系同業のSASに出資しないことを決定したと明言した。資本関係なしにSASとの協力関係を深化させたいとしている。SASをめぐってはルフトハンザが出資ないし事業提携を模索しているとの観測が4月に浮上していた。
SASはスウェーデンのストックホルム、ノルウェーのオスロ、デンマークのコペンハーゲンをハブ拠点とする北欧系の航空会社で、スウェーデンが21.4%、デンマークが 14.3%、ノルウェーが14.3%を出資している。同3カ国は計 49.9%の保有株を放出する方向という。
ルフトハンザは格安航空部門ユーロウィングを強化するためにSASとの協働を拡大する考えだ。