ドイツ銀行―独支店を統廃合―

ドイツ銀行(フランクフルト)は23日、独本国の個人・企業顧客事業の再編計画を発表した。昨年打ち出した中期経営戦略「シュトラテギー2020」に基づく措置で、支店の統廃合やデジタル事業を強化することが柱。低金利や規制強化、顧客ニーズの変化などに対応し収益力を引き上げる考えだ。

国内支店は現在723カ所ある。同行は小規模支店を大規模店に統合して来年中に535店舗へと絞り込む。また、営業時間の長いコンサルティングセンター7カ所を同年に開設。チャットや電話サービスも提供し、営業時間が日中に限られている通常の支店では対応できない顧客ニーズを掘り起こしていく。

デジタル分野では2020年までに7億5,000万ユーロを投じて商品とコンサルティングを強化する。若年層を中心にデジタル商品のニーズが高まっているため。30歳未満の顧客層ではデジタル商品が銀行を選ぶ際の最も重要な基準になっているという。

これらの措置に伴い個人・企業顧客分野の行員およそ2,500人を削減する。人員整理はグループ内での異動や転職支援を通して行う考えで、整理解雇は実施しないとしている。

上部へスクロール