ノバルティス―4-6月期減収減益に―

スイスの製薬大手ノバルティスが19日発表した2016年4-6月期(第2四半期)の営業利益は前年同期比8%減の20億9,300万ドルへと落ち込んだ。白血病治療薬「グリベック」の特許切れと心不全治療薬「エントレスト」の市場投入コストが影響。為替差損も響いた。売上高は2%減の124億7,000万ドル、純利益は3%減の18億600万ドルだった。

同社はエントレストが今後数年で年間売上高50億ドルの大ヒット製品になると見込んでいる。だが、4-6月期の売上高は3,200万ドルで、予想を下回っていることから、ジョゼフ・ヒメネス社長は販売促進に向けて約2億ドルを追加投資する考えを表明した。16年通期の営業利益が1~2%押し下げられるものの「絶対に正しい」措置だとしている。

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