美的集団―クーカ株75%超を確保―

中国家電大手の美的集団は15日昼(ドイツ時間)、独産業ロボット大手クーカへの株式公開買い付け(TOB)でこれまでに76.4%を確保したことを明らかにした。30%以上の確保を成立条件としていたことから、TOBに成功したことになる。買い取りの受付期限は15日24時。

美的集団は同TOBを6月16日に開始した。買い取り価格は115ユーロで、クーカへの出資比率を10.2%に引き上げたことを公表した日の前日(2月3日)終値を59.6%上回る極めて高い水準。大株主である機械大手フォイト(持ち株比率25.1%)と実業家フリードヘルム・ロー氏(同10%)はともにTOBに応じた。

美的集団がTOBの最低目標である30%を確保したことから、法律の規定により新たに2週間の追加買い取り期間が設定される。同期間は21日に始まり8月3日に終了する。

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