ハイアール―独でマーケティング攻勢―

白物家電世界最大手の中ハイアール(海爾集団)がドイツ市場でマーケティング活動を強化する。消費者の認知度が低く、販売が振るわないためで、今年はマーケティング投資額を昨年の2倍に拡大する考えだ。欧州事業統括会社ハイアール・ヨーロッパのヤニック・フィーリング(Yannick Fierling)最高経営責任者(CEO)が『ヴェルト』紙に明らかにした。

ハイアールはこれまで欧州で主にプロサッカーチーム、バイエル04レバークーゼンなどへのスポンサー活動を通してマーケティングを行ってきた。だが、期待した成果が上がらないことから、今後はテレビ広告を強化。ブランドイメージを引き上げていく。

同CEOは、ハイアールはもはや低価格ブランドでなく、独競合ボッシュ・シーメンスやミーレと対等に勝負できると述べ、プレミアムブランドとしての地位を獲得していく考えを示した。ドイツの消費者は購入に際して特にブランドを重視するという。

ハイアールは米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電事業GEアプライアンシズを年初に買収した。GEアプライアンシズの製品を欧州市場に投入するかどうかは今後、決定する予定。同CEOは欧州でも買収を通した市場シェアの拡大を視野に入れていることを明らかにした。

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