電機業界の新規受注、5月は3.4%増に

独電気電子工業会(ZVEI)が12日発表した独業界の5月の新規受注高は前年同月を3.4%上回った。ユーロ圏(国内を除く)が5.7%増加。ユーロ圏外と国内もそれぞれ3.7%、2.4%拡大した。

1-5月期は振るわなかった。前年3月の水準が極めて高く、その反動を相殺しきれなかったという。地域別では国内が0.8%減、ユーロ圏外が横ばい、ユーロ圏が1.7%増だった。

5月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を6.5%上回った。1~5月の累計も前年同期比2.8%増と好調だった。

5月の業界売上高は141億ユーロで、前年同月を5.8%上回った。ユーロ圏外(7.6%増の48億ユーロ)と国内(7.1%増の68億ユーロ)が好調で、ユーロ圏(0.4%減の25億ユーロ)の不振が相殺された。

1~5月の累計は前年同期比2.6%増の711億ユーロだった。内訳は国内が4.5%増の347億ユーロ、ユーロ圏が2.7%増の135億ユーロ、ユーロ圏外が横ばいの226億ユーロ。

6月の業界景況感は大幅に改善した。特に今後の見通しを示す期待指数の伸びが大きかった。ただ、同指数を算出するために行う企業アンケート調査は欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国の国民投票前に終了しており、離脱派勝利という投票結果は反映されていない。

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