英は自動車部品輸出先3位、域内市場残留を独業界が要請

独自動車工業会(VDA)は19日、英国向けの自動車部品輸出高は約40億ユーロで、中国(同81億ユーロ)、米国(59億ユーロ)に次いで3番目に大きいことを明らかにした。独サプライヤーが英国に持つ拠点数は2010年からこれまでに20カ所増えて約100カ所に達したという。VDAのクラウス・ブロイニヒ事務局長は英国が6月の国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めたことを踏まえ、同国がEU域内市場にとどまることの重要性を強調。その前提となる「人の移動の自由」原則を英国が認めずEU市場に無制限でアクセスすることができなくなると、独サプライヤーの英国事業に大きなしわ寄せが出るとして、今後行うEUとの交渉で同原則を受け入れるよう強く要請した。

VDAによると、独サプライヤーは急速にグローバル化しており、約80カ国に進出。国外拠点数は2,200カ所を超え、10年比で42%増加した。ドイツ以外の自動車メーカーとの取引が増えている。

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