正しいパスワードを入力してログインしたにもかかわらず、自分ではなく他人の取引画面が表示された――。コメルツ銀行のネット銀子会社コムディレクトでそんなトラブルが週明けの18日に起きた。
同社では日曜深夜から月曜未明にかけて毎週、ソフトウエアの更新を行っている。このため、17日夜から18日未明にかけて行った更新に問題があったとみられる。
トラブルを知った同行は午前10時半にシステムをネットから切断。1時間後に復旧させた。顧客口座から不正ないし誤った引き出しがあったかなど詳細は不明。他人から口座を見られた可能性のある顧客は無料で新規口座を開設できる。
同行の顧客数は200万人で、預金総額は398億ユーロに上る。