中国の自動車部品メーカー安徽省安慶環新集団(ARN)が独同業SHWの株式6.06%を取得し、コメルツ銀行(同10.8%)に次ぐ第2位株主となったことが5日、明らかになった。出資の狙いは不明。SHWはメディアの問い合わせに「投資家がわが社の株を購入することを歓迎する。(出資比率が)通常の報告義務の枠内に収まっている限り、コメントはしない」とそっけなく回答しており、ARNは事前予告なしにSHW株を取得したもようだ。
中国企業は最近、欧州でM&A(合併・買収)活動を活発化している。独産業ロボット大手クーカへの株式公開買い付け(TOB)で同株95%弱を確保した中国家電大手の美的集団も当初の出資比率は5.43%にとどまっていた。
SHWは昨年、4億6,300万ユーロを売り上げた。ARNの売上高も4億8,000万ユーロとほぼ同じ水準にある。国営新華社通信によると、ARNは中国政府の5カ年計画で重要な役割を果たすことになっているという。