ドイツ連邦統計局が19日発表した7月の生産者物価指数(2010年=100)は前年同月比2.0%減となりこれまでに引き続き低下したものの、下げ幅は昨年8月(同1.7%)以来の低水準となった。同物価の最大の押し下げ要因であるエネルギーのマイナス幅が前月の6.5%から6.2%に縮小したことが大きい。エネルギーを除いたコアベースでは同物価の低下率が0.5%だった。生産者物価指数は2月と3月の各101.2を底に4カ月連続で上昇しており、7月は102.3へと達した。
石油製品の価格は前年同月を12.8%下回った。灯油が21.5%、重油が17.6%の幅でそれぞれ下落。ガソリンはマイナス12.9%、軽油はマイナス9.7%だった。天然ガスは11.0%減で、産業向けは14.9%低下した。電力は2.5%下がったものの、特別契約顧客向けは0.6%、一般世帯向けは1.5%それぞれ上昇した。
中間財は1.8%低下。金属は4.6%減で、圧延鋼は5.8%下がった。非鉄金属は4.5%減だった。貴金属は17.7%増と大幅に上昇している。
非耐久消費財は0.4%上昇した。食料品は0.2%増。豚肉が9.0%、砂糖が4.8%それぞれ高くなったのに対し、牛乳は9.4%下がり、コーヒーも4.8%下落した。
耐久消費財はプラス1.2%、投資財はプラス0.5%だった。
生産者物価は前月比では0.2%高くなった。非耐久消費財と中間財がそれぞれ0.5%、0.2%上昇。エネルギーと投資財、耐久消費財は横ばいだった。