仏銀クレディ・アグリコルの調査によると、欧州28カ国の消費者向け融資額は昨年1兆1,240億ユーロとなり、前年比で3%増加した。増加はリーマンショックに伴う金融危機が起きた2008年以来で、7年ぶり。同融資の拡大は消費者景況感の改善を示すもので、景気のプラス材料と目されている。
伸び率が最も大きかった国はスロバキアで10%に達した。これに僅差でチェコ(9%)が続く。債務危機に陥ったスペイン(6%)、イタリア(2%)、ポルトガル(1%)でも消費者向け融資額は増加している。経済が低迷するフランスも同4%に上った。ドイツは1%増の2,250億ユーロ。ハンガリーは17%減と大きく落ち込んだ。