北ドイツ州立銀行(ノルトLB)は8月31日、経営難に陥っているブレーメン州立銀行(BLB)の資本をブレーメン州とニーダーザクセン貯蓄銀行連盟(SVN)から譲り受け出資比率を従来の54.83%から100%に引き上げることで合意したと発表した。ブレーメン州との取引金額は2億6,200万ユーロで、そのうち1億8,000万ユーロを現金で支払う。
BLBは海運不況を背景に造船融資が不良債権化し、経営が悪化している。今年上半期には造船融資に絡んで貸倒引当金4億4,900万ユーロを計上。税引き前損失は3億8,400万ユーロの赤字となった。造船融資残高を2020年までに現在の65億ユーロから40億ユーロに圧縮する計画だ。