ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した独業界の7月の新規受注高は前年同月比で実質19%減と大幅に落ち込んだ。比較対象の2015年7月は大型受注の効果で国内とユーロ圏(ドイツを除く)の水準が大きく押し上げられており、その反動が出た格好。国内受注は34%減、ユーロ圏は同27%減となった。ユーロ圏外は横ばいを保っており、国外全体では減少幅が9%だった。
特殊要因による数値のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、5~7月は前年同期を実質7%下回った。国内が11%減少。国外も4%落ち込んだ。VDMAのチーフエコノミストは「多くの市場で景気の先行き不安が高まっている」と指摘。独機械業はその影響を受けているとの見方を示した。