ドイツ連邦統計局が13日発表した8月の卸売物価指数(2010年=100)は前年同月比1.2%減の103.8となり、これまでに引き続き低下したものの、減少幅は5カ月連続で縮小した。前月比は0.7%減で、6カ月ぶりに落ち込んだ。
卸売物価の最大の押し下げ要因である石炭・石油製品は前年同月を12.0%下回った。このほか、穀物・葉たばこ・種子・飼料(8.1%減)、化学製品(7.1%減)、リサイクル素材(6.5%減)で低下幅が大きく、牛乳・乳製品・卵・食用油脂も3.9%落ち込んだ。
一方、動物(家畜やペット)は12.3%上昇。たばこと果物・野菜・じゃがいももそれぞれ3.6%、1.6%高くなった。鉱石・金属は1.2%増となり、2カ月連続で上昇した。
卸売物価を前月比で強く押し下げたのは石炭・石油製品で、下落幅は4.0%に上った。果物・野菜・じゃがいもも5.4%減と低下率が大きかった。