医薬品卸8社に立ち入り調査、カルテル疑惑で

ドイツ連邦カルテル庁は14日、医薬品卸業者8社を対象に立ち入り調査を実施した。違法なカルテルを結んでいた疑いがあるためで、広報担当者はメディアの問い合わせに、関与企業は顧客を相互に奪い合わないことを取り決めていた疑いが持たれていると回答した。

8社の社名は明らかにされていないものの、フェニックス、ゲーエ(セレシオグループ)、サナコープは捜査を受けた事実を認めた。ドイツの医薬品卸市場はその約90%を5社が占めていることから、主要企業の大半ないしすべてが捜査対象になっているとみられる。

独市場規模は約290億ユーロ。最大手はフェニックスで、シェアは27%に上る。これにNOWEDAが約17%、セレシオグループ(ゲーエとアライアンス・ヘルスケア・ドイチュラント)が15~16%で続く。

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