ドイツ国内の発電総量に占める製造業の割合が昨年10.4%となり、前年比で1.1ポイント上昇したことが、連邦統計局の発表で分かった。総発電量が減少するなかで製造業の発電量が11%増の50テラワット時(TWh)に増加したため(表1を参照)。メーカーは工場などで用いる電力を自ら賄っているほか、売電も行っている。
製造業の発電に占める割合が最も多い電源は天然ガスで、47%に達した。2005年は同割合が33%にとどまっており、10年間で14ポイント増えたことになる。一方、二酸化炭素(CO2)の排出量が多い石炭と褐炭は05年の計28%から8%へと激減した(表2を参照)。CO2排出規制の強化が背景ある。
製造業の発電に占める割合が昨年、最も高かった業界は化学で31%に達した。これに金属製造・加工(22%)、コークス製造・製油(13%)が続いた。