エボニック―7-9月期2ケタ減益に―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が4日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBITDA、調整済みベース)は5億7,800万ユーロとなり、前年同期比で11%減少した。製品価格の下落を受けて主力の飼料添加剤部門が37%の大幅減益となったことが響いた格好。他の部門はすべて増益を確保した。

売上高は31億6,400万ユーロで、6%減少した。販売量は増えたものの、出荷価格が低下したことから、減収となった。飼料添加剤は減収幅が14%に上った。

純利益は19%増えて2億2,300万ユーロとなった。特別要因による圧迫が少なかったことが大きい。

同社は5月、飼料添加剤事業への依存度を引き下げるために米同業エアー・プロダクツの特殊添加剤事業を38億ドルで買収する計画を明らかにした。コーティング剤・接着剤向け添加剤、ポリウレタンフォーム用添加剤、業務用洗剤向け特殊界面活性剤の3分野で製品の幅を拡充する。

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