自動車燃料価格、上昇に転じる

ドイツ連邦統計局が11日発表した10月の消費者物価統計の詳細によると、前年同月比のインフレ率(ドイツ基準)は0.8%となり、2年来の高水準を記録した。エネルギー価格の下落幅が縮まったことが大きく、ここ数年下落が続いていた自動車燃料はようやく上昇へと転じた。エネルギーを除いたインフレ率は1.1%だった。

エネルギー価格の下落幅は7月の7.0%を直近のピークに縮小が続いており、10月は1.4%まで狭まった。自動車燃料は0.4%上昇。ハイオクガソリンでは上げ幅が0.7%に上った。電力も0.9%高くなっている。

エネルギー以外では乳製品(-6.3%)、娯楽家電(-3.4%)、パック旅行(-1.6%)、電気通信サービス(-1.4%)などで前年同月を下回った。常温で長期保存できるロングライフ牛乳は15.1%、野菜は3.6%それぞれ低下した。

食料品は0.4%上昇。上げ幅はバター(21.7%)、オリーブ油(11.0%)で特に大きく、魚・水産加工品は3.8%、果物は2.6%高くなった。

このほかたばこと保険商品がそれぞれ3.1%、医薬品が2.3%上昇した。

前月比ベースのインフレ率は0.2%だった。エネルギーは1.5%上昇しており、エネルギーを除いたインフレ率は0.1%にとどまった。

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