家畜の腸内環境を改善する飼料用プロバイオティクス製品を特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が今月中旬にハノーバーで開催された酪農用製品見本市「ユーロティア2016」に出展した。食の安全に対する消費者の意識の高まりを受け、同社は抗生物質を使わない飼料の実現を目指している。
ユーロティアに出展したのは家禽用の「エコビオール(Ecobiol)」と子豚用の「フェシノール(Fecinor)」の2製品。エコビオールには悪玉菌を減らし腸内環境を整える作用がある。
子豚は悪玉菌の作用で下痢をしやすい。フェシノールは乳酸菌の一種であるエンテロコッカス・フェシウム菌の働きで悪玉菌を抑制する。
メルクはスペインの飼料添加剤大手ノレル(NOREL)からプロバイオティクス事業を買収して両製品を取得した。