K+S―中東同業に30%出資―

肥料大手の独K+S(カッセル)は19日、サウジアラビア同業のアルビアリク(Al-Biariq)に資本参加することで合意したと発表した。中東、アフリカ、南アジア市場で事業を強化する考え。7月には中国の合成硫酸マグネシウム肥料(SMS)メーカー葫芦島ビ宝肥業(Huludao Magpower Fertilizers)を買収して、中国・東南アジア事業を強化する方針を明らかにした。

アルビアリクの資本30%を取得する。取引金額は百万ユーロのケタ台の後半。来年第2四半期の取引完了を見込む。K+Sは今回の契約で、アルビアリク製品の販売・マーケティングを引き受けるほか、同社株30%を取引完了後2年以内に追加取得するオプション権も獲得した。

アルビアリクは野菜・果物の肥料である水溶性の硫酸カリウムを生産している。生産能力は現在2万トンで、近い将来4万トンに倍増させる計画。

K+Sは天然原料由来の硫酸カリウム飼料を生産している。アルビアリクは合成製品を手がけていることから補完性が高い。

■葫芦島ビ宝肥業の「ビ」は金へんに美

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