メトロ―家電販売の新会社、社名はセコノミーに―

流通大手の独メトロ・グループ(デュッセルドルフ)は15日、同社を独立した上場企業2社に分割する計画の詳細を発表した。会員制卸売事業(キャッシュ・アンド・キャリー)を手がけるメトロと郊外型大型食品小売チェーンのレアルからなる新会社が現在の社名である「メトロ」を継承。家電販売部門はメディア・ザトゥーンは社名を「セコノミー(CECONOMY)」へと改める。

メトロは3月末に分割計画を打ち出した。現在のグループ編成で事業を継続してもシナジー効果が小さいためで、分離により経営効率の向上を目指す。速やかで柔軟な意思決定や株式交換方式による買収を行いやすい体制を構築する考えだ。来年2月6日の株主総会で正式決定する。

分割と同時に新会社メトロの株式をフランクフルト証券取引所で公開する。セコノミーも将来的に新規株式公開(IPO)を予定している。新会社は2社ともDAXに次ぐフランクフルト証取の株価指数であるMDAXに採用される見通しという。

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