消費者景況感2カ月連続で改善

市場調査大手のGfKが12月23日発表したドイツ消費者景況感指数の1月向け予測値は9.9となり、12月の確定値(9.8)を0.1ポイント上回った。同指数の改善は2カ月連続。景気と所得の見通しがともに良好なことが反映された格好だ。

景気の見通しに関する12月の指数(1月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を1.1ポイント上回る16.4となり、3カ月連続で上昇した。第4四半期の国内総生産(GDP)が加速したとみられていることなどがプラスに働いた。米国の大統領選挙で保護主義的な政策を打ち出したトランプ候補が勝利したことは、これまでのところ消費者の景気見通しに悪影響をもたらしていない。

所得の見通しに関する12月の指数(同)は前月を11.1ポイント上回る55.6へと急上昇し、4カ月ぶりに改善した。雇用の安定と所得の拡大が同指数を底支えしている。

高額商品の購入意欲に関する12月の指数(同)は3.2ポイント減の48.0へと落ち込んだ。水準自体は長年の平均であるゼロを大幅に上回っており、消費者の財布の紐は依然として緩い状況だ。

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