ゾンネン―電力販売をスタート―

太陽光発電向けの蓄電池を製造する独ゾンネン(ヴィルトポルツリード)は23日、一般世帯向けに電力販売を開始した。新たな事業分野を切り開き、成長を加速する考えだ。フィリップ・シュレーダー社長への取材をもとに23日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

同社は独自開発のソフトウエアを用いて◇太陽光発電システムと蓄電池をともに持つ世帯をネットワーク化する◇過剰な電力を持つ世帯から電力が不足する世帯に電力を融通する――という方式で事業を展開してきた。「ゾンネンコミュニティ」という名の同ネットワークに参加する顧客数は現在1万2,500世帯。

新たに開始した電力販売事業は、3,999ユーロの蓄電池を購入したうえでゾンネンコミュニティの会費(月19.99ユーロ)を支払う顧客に年2200キロワット時(kW時)の電力を10年間、無料で提供するというもの。顧客は10年間で計6,400ユーロ(1年640ユーロ)を支払う計算だ。電力消費量が同規定量を超えた場合は1kW時当たり23セントを支払い、下回った場合は再生可能エネルギー法(EEG)に基づく助成金を受け取ることになる。

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