石油と野菜が物価押し上げ、1月インフレ率1.9%に

ドイツ連邦統計局は14日、1月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.9%、前月比がマイナス0.6%で速報値と変わりがなかった。前年同月比ではエネルギーが物価を強く押し上げており、エネルギーを除いたインフレ率は1.5%だった。

エネルギー価格は前年同月比で5.9%上昇した。石油製品の上げ幅が18.1%と大きく、灯油では42.5%に達した。自動車燃料は12.8%。

エネルギー以外では野菜の上昇率が大きく、10.7%に上った。南欧の悪天候で農作物が大きな被害を受けたことが背景にあり、キュウリとレタスはそれぞれ69.5%、59.2%高くなった。娯楽家電は4.6%低下した。

前月比のインフレ率がマイナスとなったのは、比較対象の12月はクリスマスで一部商品の価格が大きく上昇していたため。1月はその反動が出て、パック旅行価格では下落幅が19.6%に達した。このほか、冬物バーゲンの影響で衣料品が5.7%、靴が3.7%低下した。

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