ドイツ連邦統計局が1日発表した2016年の協定賃金上昇率(特別手当を含む)は平均2.0%となり、5年ぶりの低い水準となった。インフレ率の低迷を受けて労使が賃金の上げ幅を抑制したことが反映された格好。昨年はインフレ率が0.5%にとどまったことから、実質の賃金は大きく上昇した。
協定賃金の上昇率が最も大きかった部門は「その他の経済サービス(旅行代理店、派遣企業、警備会社など)」で、3.0%に上った。これにエネルギー(2.7%)、流通(2.5%)が続く。製造は2.1%、金融・保険は2.0%。最低は鉱業で0.7%にとどまった。運輸も1.2%と低い。