ソラリスバンク―SBIなどから資金調達―

ITを駆使した金融サービスを手がけるドイツの新興銀行ソラリスバンク(ベルリン)は13日、SBIグループなどから総額2,630万ユーロの出資を受けたと発表した。足元の欧州事業を強化するとともに、SBIと手を組んでアジア市場を開拓する考えだ。

ソラリスバンクはソフトウエアの機能や管理するデータなどを外部の他のプログラムから呼び出して利用するための仕組みであるAPIを通じて銀行口座、クレジットカード、電子マネー、ローン、決済といった銀行機能をサービスごとに提供できるプラットフォームを運営している。ドイツの銀行免許を昨年3月に取得した。電子商取引(EC)企業やフィンテックといったパートナー企業は同社とAPI接続することで、必要とする銀行機能のみを顧客に提供することが可能となる。昨年8月にパートナー企業となった中古車販売仲介プラットフォーム大手の独オートスカウト24は、スマホアプリを利用した迅速融資サービスを提供している。

ソラリスバンクは現在、欧州6カ国で事業を展開している。今後は欧州事業を拡大するほか、SBIと共同で日本に合弁会社を設立。アジア事業を共同で展開していく。

ソラリスバンクに対しては今回、SBIと既存の出資者に加え、メディア大手ベルテルスマンの金融サービス子会社アルヴァート・ファイナンシャル・ソリューションズ(Arvato Financial Solutions)も資金を提供した。メディア報道によると、伊ウニクレディトも出資したもようだ。

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