JTB―欧州インバウンドオペレーターを買収―

JTBは5月30日、欧州のインバウンドオペレーター大手でアジア市場に強い顧客基盤を持つクオニ・グローバル・トラベル・サービス(クオニGTS)を買収することで合意したと発表した。アジア発欧州行きのインバウンド事業を強化する考え。買収金額は明らかにしていない。

JTBは「世界発、世界着」のスローガンを掲げ、日本のほかアジアなどの新興国市場での発営業を強化中で、日本・アジアの観光客の主要目的地である欧州における受事業の拡大に取り組んでいる。

欧州に域外から訪れる観光客の数は2010年の4億7,000万人から2020年には6億2,000万人に拡大すると予測されている。特に中国、アジア発の観光客の需要は堅調な拡大が見込まれることから、JTBは今回の買収により欧州インバウンドオペレーター事業を強化する。

クオニGTSは100年以上の歴史と高いブランド力を持つインバウンドオペレーターで、スイスのチューリヒに本社を置く。従業員数は約1,400人、売上高は5億8,900万ユーロ。

JTBは今後、欧州における両社のネットワークとノウハウを生かしてきめ細やかで付加価値の高いサービスを提供するとともに、顧客の多様なニーズに対応できるインバウンドオペレーターとして欧州事業を拡大していく。

上部へスクロール