自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は3日、ケニアでバスを生産することを明らかにした。快適で安全性の高いバスのニーズが同国で高まっていることに対応。現地の販売提携先であるDTドビー・ケニアと共同でナイロビ郊外で車両を組み立てる。
37人乗りの都市用バス「MB917」と約60人乗りの長距離バス「MB1730」を生産する。シャシーにはインドのチェンナイとブラジルのサンベルナルド・ド・カンポ工場で生産した、悪路に適した製品を採用する。
ケニアで現在、利用されているバスの大半はトラック用のシャシーを使っている。このため乗り心地が悪いうえ、高低差が大きく乗車・下車もしにくい。ダイムラーはバス専用のシャシーを投入することで、こうした問題を解消する。また、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)なども搭載し、安全性を高める考えだ。ABS搭載バスをケニアで販売するのは同社が初めてという。