ドイツ連邦カルテル庁は13日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)にアルミ製遮熱板を供給するサプライヤー4社が違法な情報交換を通してVWへの販売価格を引き上げていたとして総額960万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。
違法な情報交換を行っていたのは独カーコスティクス・インターナショナル(Carcoustics International)、独リダル・ゲルハルディ(Lydall Gerhardi)、独エルリングクリンガーのスイス子会社エルリングクリンガー・アップシルムテヒニク(スイス)、西テラッサ(Terrassa)の4社。4社は2011年、価格交渉で重要な情報を相互に交換し原料価格の上昇分をVWに転嫁していた。
カルテル庁は違法行為を通報したカーコスティクスを除く3社に制裁金の支払いを命じた。リダル・ゲルハルディとエルリングクリンガーに対しては調査への協力を考慮して制裁額を引き下げた。