キュアヴァク―がん免疫治療薬でイーライリリーと協業―

バイオ医薬品開発の独キュアヴァク(テュービンゲン)は18日、がん免疫治療薬の分野で米製薬大手イーライリリーとグローバル協業すると発表した。キュアヴァクの技術をもとにがんワクチンを最大5種類、開発し、市場投入を目指す。

キュアヴァクは同社の特許技術「RNActive」を用いてタンパク質合成のための情報を持つRNA分子であるメッセンジャーRNA(mRNA)を開発・作製。イーライリリーは標的分子の特定と臨床試験、製品化を担当する。

キュアヴァクは今回の協業で前払金5,000万ドルを受け取るほか、エクイティ投資4,500万ユーロを受ける。また、開発の進捗に応じて最大15億ユーロを取得。製品が販売された場合はライセンス料も受け取る。ドイツ市場については同社が販売権を持つ。

がん免疫治療は人が持つ免疫の力でがんを治す治療法。キュアヴァクはがんのネオアンチゲン(腫瘍特異的変異抗原)を標的とするmRNAを開発・作製する。

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