ルフトハンザのエア・ベルリン資産取得、欧州委が承認

欧州連合(EU)の欧州委員会は12月21日、経営破たんした独航空2位エア・ベルリンの一部資産をルフトハンザ航空が取得する計画を承認したと発表した。ただ、取得対象となる資産は競争上の問題により、当初の計画から大幅に縮小する。

ルフトハンザは10月、エア・ベルリンから子会社のルフトファールトゲゼルシャフト・ワルター(LGW)、オーストリアの格安航空会社(LCC)子会社ニキと機材を2億1,000万ユーロで取得することで合意。欧州委に認可を申請した。

しかし、欧州委がルフトハンザの国内・EU線に占めるシェアが大きく拡大することを問題視したことから、12月13日にニキの買収を断念すると発表。さらに、LGW買収によって拡大するデュッセルドルフ空港の発着権の一部も手放すことに同意した。これを受けて欧州委は競争上の懸念が払しょくされるとして、買収を承認した。

エア・ベルリンはベルリン・テーゲル空港の発着権、エアバス「A320」25 機を英LCC大手イージージェットに売却することでも合意しており、同取引は12月12日に欧州委の承認を取り付けていた。

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