日立産業制御―自動車新規制対応サービスで独社と協業―

日立産業制御ソリューションズは20日、自動車業界向けエンジニアリングサービス大手の独IAVと協力することで合意したと発表した。 自動車市場の規制に対応したコンサルティング、エンジニアリングサービスの提供に向けて今後、 協力体制について具体的な協議を開始する。

近年は自動車の環境規制強化を背景に電動化車両普及に向けた流れが急加速している。また、先進運転支援システム(ADAS)の進化を受けて近い将来に完全自動運転が実現すると予想されている。これにより、グローバル市場では次世代自動車の開発競争が激化。複数の企業が開発などで連携し、業界の枠や国境を超えて広く共存共栄していく仕組み(エコシステム)を作り出している。

このような環境下ではグローバルスタンダードと開発動向を包括的に理解することが、自動車規制の取り組みに対するソリューションの提供に当たって重要となることから、両社は自動車エンジニアリングサービス事業を通じて培った専門的な知識と業界団体との協働を組み合わせることにより、世界中の自動車メーカーとTier1レベルのサプライヤー向けに自動車市場の規制に対応したコンサルティング、エンジニアリングサービスを提供していく。

両社が保有する技術の相互活用と、両社がそれぞれ強みを持つ欧州・日本での協力体制を基盤にしたシナジーと、スケールメリットの創出も視野に入れている。

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